STORY
はるか昔、危機に直面した母星を離れ、青き星を目指した人々がいた。彼らの多くは青き星の住人との共存を望んだが、ただひとりゼムスという者は侵略によって星を手に入れようと主張し、同胞の手で封印される。そしてまた、共存を望んだ人々も青き星の住人の進化を待つべく、新たに作り出した月で長き眠りにつく。このようにして、青き星はふたつの月を持つに至ったのだった。
幾多の歳月が過ぎ、青き星の人々は空飛ぶ船「飛空艇」を建造するほどの進化をとげる。だが、それは戦乱を呼ぶ翼だった。飛空艇軍団を組織したバロン王国が各国に戦争を仕掛け、世界に恵みをもたらすクリスタルをつぎつぎと奪いはじめたのだ。その裏にあるのは、封印されてなお悪意を深めるゼムスの意思――。復活をはかる邪悪な意思は、月の民の血を引く一組の兄弟を引き裂く。ゼムスの手先となりクリスタルを狙う兄ゴルベーザと、正しき心でクリスタルを守ろうとする弟セシル。兄弟が相争う姿を、月は静かに見下ろしていた……。